能登地域の医療と福祉を支える現場から、
笑顔と前進のストーリーをお届けします。

「スタッフを大事にする」想いが繋ぐ輪島のケア
手厚い環境を整え、地域に欠かせない施設として前へ

0501.jpg 施設内の様子 0502.jpg 施設内の様子 0503.jpg 施設内の様子 0504.jpg 施設内の様子 0505.jpg 施設内の様子 0506.jpg 施設内の様子

輪島市の地域福祉の要として親しまれている「特別養護老人ホーム あかかみ」。広々とした開放的な空間の中で、利用者様一人ひとりに寄り添った温かいケアが提供されています。本レポートでは震災を乗り越え、スタッフを大切にしながら地域医療・介護を守り続ける森下進施設長にお話を伺いました。 

 
語り:特別養護老人ホームあかかみ
施設長 森下 進

 

介護職を大切にしてきた歴史が、復興への大きな力に

 震災発生後、やむを得ない事情で能登を離れた方を除き、ほとんどの介護スタッフが当施設に残ってくれました。さらに嬉しいことに、他の施設から転職先として当施設を選び、新しく仲間となってくれた方もいます。  震災前から、勤務日や夜勤の回数などスタッフ一人ひとりの家庭事情や希望に配慮し、決して無理をさせない環境づくりを徹底してきました。それが「介護職を大切にしてくれる施設」という評価に繋がり、厳しい状況のなかでもスタッフが集まってくれた理由の一つだと感じています。
 現在は30代から70代まで幅広い世代の介護スタッフが在籍しており、特に40代の働き盛りのメンバーが中心となって活躍してくれています。「これからも輪島で介護職として長く働き続けたい」と当施設を選んでくれたことは、感謝しかありません。
 

安心の住環境とバックアップ体制で、新たな看護の仲間を待っています

 一方で、看護職の確保については現在も非常に苦労しており、看護師不足の解消は当施設にとって喫緊の課題です。そのため、遠方から来られる看護師の皆様が安心して生活をスタートできるよう、能登半島地震による建設型応急住宅のうち空き住戸を、エッセンシャルワーカー向け仮設住宅の目的外利用として入居できます。また、能登での生活に欠かせない移動手段として、施設の公用車をご利用いただくことも可能です。
 特養での看護に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、当施設では夜勤は基本的になく、夜間はオンコール対応(あっても年に1〜2回程度)となります。また、嘱託医の先生が大変熱心な方で、こまめに診察に来てくださるため、医療連携の面でも非常に心強い環境です。ぜひ安心してお力を貸していただければと思っています。

広大な輪島を支える大切な拠点として 

 発災直後、多くの方々が津波を警戒して当施設へ避難されてきたことや、トイレ利用のために施設の一部を開放したことが昨日のことのように思い出されます。道路事情も悪く移動に時間がかかる中、職員自身も被災しながら施設に寝泊まりして対応にあたってくれました。
 おかげさまで現在は震災前と変わらないケアを提供できるようになりましたが、今でも仮設住宅から通勤しているスタッフがいます。輪島市は非常に広く、遠くは町野地区から長い時間をかけてショートステイのために来られるご利用者様もいらっしゃいます。この施設は、地域の方々の暮らしにとってなくてはならない存在であると改めて自覚し、これからも地域に寄り添い続けてまいります。

0507.jpg 0508.jpg
 
 
\ 特別養護老人ホームあかかみ /