ナースセンター

頑張る職場の声届けます

さまざまな取り組みと地域の力を活かし、退院後の生活を支援しています。

珠洲市総合病院 地域包括ケア病棟
師長 舟木 優子さん


舟木さん(写真右から2人目)と作田総看護師長(写真中央)
 

毎日、笑顔が絶えない院内デイサロン「すずの音」

高齢化と過疎化が進む珠洲市で地域に根差した看護を実現するため、珠洲市総合病院では2015年10月に地域包括ケア病棟を開設しました。全国平均よりも高齢者の占める割合が大きい土地柄のせいか、「老老介護」や認知症の患者さん同士で介護をする「認認介護」も珍しくありません。そのような地域事情も踏まえながら、私たちの病棟では、患者さんが退院後に安心してご自宅で過ごしていただけるように、各種サービスの調整や機能訓練、ご家族への支援を行っています。
 
例えば、退院後の生活環境を確認するために、看護師やリハビリスタッフ、ケアマネージャーら他職種が参加し、家屋調査を必要に応じて実施しています。調査ではベッドの位置や、転倒防止のための手すりの取り付け、福祉用具のレンタルなど、さまざまな観点からアドバイスを送っています。作田佳代総看護師長からは「患者さんのご自宅を見ないと、退院後の生活をイメージすることができないよ」と言われたことがありますが、本当にその通りだと思います。今年4月には、患者さんに優しく親切な支援をするための「患者支援センター」を立ち上げ、窓口役の専任看護師2人が時には他職種と協働しながら、患者さん一人ひとりに合った医療や看護、介護の提供に努めています。このほか、院内デイサロン「すずの音」もスタートし、各フロアの看護師と認知症の患者さんが週2回、ミニゲームや貼り絵などをして、楽しい時間を過ごしています。「すずの音」は、笑いのある生き生きとした入院生活を過ごしていただくために大変役立っています。
 
珠洲で活躍するケアマネージャーや、看護・介護に関わる皆さんとの結びつきも強く、退院に関するカンファレンスを開催し、意見を交換するなど良い関係を築いていますし、当院の患者さんが利用するデイサービスやショートステイなどの施設に、このようなケアをしてほしいという情報を提供しています。患者さんのご家族や、そのご近所の皆様の力も大変ありがたく、中には「心配なら私が見に行くわいね」と協力してくれる方も少なくありません。私たち病院の看護師も、「退院支援に力を入れたい」「地域の一員として貢献したい」という気持ちは誰よりも強く、実際にやりたい看護が実現できる職場だと思います。私自身もここに来てから、自宅での看取りを希望される方や、認知症のご夫婦の支援など、いろいろなケースを経験するたびに、看護師としてやりがいを感じています。
 
病院全体を見据えたベッドコントロールや、新人育成などの課題はありますが、この地域のナースとして、これからもさまざまな取り組みを通して、患者さんと、そのご家族の想いに寄り添うつもりです。高齢化の進む地域の苦労はありますが、ここでしかできない、患者さんに密着するような手厚い看護をしたいですね。
 

認知症看護の「新人認定看護師」として、1日でも長く現場に立ち続けます。

公益社団法人 石川勤労者医療協会 訪問看護ステーションつくし(金沢市)
森尾 貞子さん

私は60歳を過ぎてから、認知症看護の認定看護師を目指して勉強を始め、今年、指定教育機関での専門課程を修了し、合格しました。それまでは、定年まで勤めた病院の通所リハビリ施設で、継続雇用という形で働いていました。施設で日々、さまざまな利用者さんと接するうちに、その人らしさを尊重して関わることができないかを模索するようになったことが学びのきっかけです。決定的だったのは、ある認知症の利用者さんが自ら命を絶たれたことです。症状が進行し「死にたい」と漏らすようになっても、私は何もできませんでした。私にもっと知識があれば、何か有用なアドバイスができたのではないかと悔やんでいたとき、認知症看護の認定看護師制度を知りました。
 
再び学ぶために家族の同意を得て、7カ月の間、山梨県で一人暮らしをしながら、半年間は座学と実習、最後の1カ月は成果発表と試験の準備に打ち込みました。時にはくじけそうになることもありましたが、同じ目標を持って全国から集まった仲間たちと励まし合い、ときには助けられ、困難を乗り切ることができました。「60代の森尾さんが頑張っているから、私も頑張ろうと思った」と聞いたときは、本当にうれしく、今ではかけがえのない仲間と出会えたことに感謝しています。
 
現在は、訪問看護ステーションに再就職し、学んだことを活かしながら、認知症があっても在宅で1日でも長く生活してもらうために援助しています。ご自宅に伺うことで、その人の生活や人生、家族について知る機会も増え、より深い理解につながります。これから先、もちろん壁に当たり、悩むこともあると思いますが、目的を持って日々を過ごし、自身の課題を克服できたときに、新たなやりがいを見い出すことができると信じています。
 
いつか私が看護師を辞めるとき、それは年齢のせいではなく、「十分に働いた」と、自らが納得したときに引退したいと思っています。再就業を検討している方の中には、年齢を気にしている方もいらっしゃるでしょう。しかし、その年代だからこそできる看護がきっとあるはずです。私はこれからも看護師として続けるために、そして、より良い看護を提供するために新たに学び直しました。とくに同年代の方には「せっかく看護という素晴らしい仕事を選んだのですから、自分に合う場所で1日でも長くともに頑張りましょう」と伝えたいですね。

看護の本当の楽しさを知るために、自ら考えるナースの育成に力を注いでいます。

医療法人社団金沢 宗広病院(金沢市)
看護部長 中野 真由美さん


中野看護部長(写真前列中央)とスタッフの皆さん

公的病院を退職し、5年目を迎えています。私的医療機関での勤務経験はなかったので、着任当初は前職場との違いに戸惑うこともありましたが、周囲とコミュニケーションを図りながら、この病院がこれまで築いてきた文化を理解、尊重し、その中で看護部長として自分にできることは何かを考え、実行してきました
 
具体的な取り組みとして、まず、看護部の基準となるマニュアルを見直しを図り、当院のものを完成させることが出来ました。次に、スタッフのケアに関する知識と技術の向上を図る目的で看護部内に教育や感染・業務委員会を立ち上げました。最初は戸惑っていたスタッフも今は軌道にのって成果を上げて来ています。また、研修等で学ぶことを奨励し、専門職として考え・行動できる看護師であるための機会と場を増やすように心がけています。
 
当院は整形外科を中心に歩んできた歴史があります。手術も行われ、その後の日常生活への復帰を目指してリハビリが行われており私達も力を入れています。救命救急現場のような慌しさではなく、比較的ゆったりとした環境といえるでしょう。他病院で数年勤めた後、落ち着いて働きたいと、再就職する看護師が少なくないのもわかるような気がします。アットホームな雰囲気は当院の魅力の1つです。日頃のかかわりの中で、患者さんと向き合ったケアが行われるためにも看護師として考えることの大切さを伝えるように意識しています。
 
私は、基本・根拠を大切にしたいと思っています。私自身、基本をあらためて学習することで、新たな知見を得ることもできました。教育・学習を通して意欲を維持することは大切ですが、仕事と家庭との両立を大切にしたいというスタッフの気持ちも大切にしたいと思います。就任して5年目になり前向きに取り組んでくれるナースも多く、大変心強く思っています。これからも「考えることの楽しさ」をみんなに理解してもらいながら、楽しく仕事ができる環境づくりを念頭に置きながら、看護部長をしての役割を果たすつもりです。

スタッフの意見を大切に、話しやすく、働きやすい職場づくりに取り組んでいます。

医療法人社団 さくら会 介護老人保健施設さくら園(小松市)
看護課長 浅井 美千代さん


浅井看護課長(写真前列中央)とスタッフの皆さん

医療法人社団さくら会が運営する病院の手術室と療養病棟で十数年の勤務を経て、今年4月から介護老人保健施設さくら園の看護課長を務めています。医療の現場が長かったせいか、まだ不慣れな部分もありますが、森田孝文理事長をはじめ、周囲の皆様の理解と後押しを得て、働きやすい職場づくりに取り組むことができています。
 
職場環境向上の第一歩として、まずは看護師、介護福祉士、ケアマネージャーらスタッフの意見に耳を傾けることから始めました。定期的に話し合う場を設け、どんなに小さなことでもいいので、職場で改善してほしいことを声に出してもらいました。みんなが意見を出してくれるようになったおかげで、お風呂場で介護員が使用するスリッパやエプロンなどの備品の新調や、おむつ交換の際に温かく濡れたプロチーフが常に使えるような専門機器の購入など、運営会の協力を得て実現することができました。また、職員のワークライフバランスの充実のため、有給休暇を取得するように積極的に働きかけています。
 
環境の改善をはかりながら、さまざまな職種のスタッフがその専門性を発揮し、お互いを尊重して協働できる組織も目指しています。私も現場に出るたびに気づいたことは指摘をしていますが、それ以上に技術的なことや、入所者さんのことを教えてもらうことが多く、日々勉強になっています。声を上げやすい職場づくりに励んだおかげで、今では毎日のカンファレンス時に、例えば、おむつ交換の方法やより良いケア用品などについての情報交換が行われるなど、自主的な話し合いも活発となって大変うれしく思っています。
 
もちろん、スタッフの教育に関する部分にも目を向けなければなりません。看護学生を指導する際のチェックリストは作成しましたが、職場環境向上の一環としてみんなに意見を出してもらったように、教育についても思うことや気づいたことを語ってもらい、その中から取り組むべき課題を見出し、解決のために話し合うというPDCAのサイクルをうまく回していくつもりです。「自分の考え方一つで、仕事はもっと楽しくできる」。これが私の仕事に対する考え方です。手術室から療養病棟へ異動になったときは、患者さんのベッドサイドでケアができることに喜びを感じていましたし、今はその療養病棟での経験を活かしながら、さくら園の管理者として、スタッフの教育や働きやすい環境づくりに挑めることに、新たなやりがいを見出しています。
 
最後になりましたが、さくら園は天井が高く開放的なつくりが特徴で、明るい雰囲気を大切にしている施設です。再就業先を検討している方で興味のある方は、ぜひ良きパートナーとして当施設で資格を活かしてほしいと思います。

バックナンバー

教育と経営の両面で力を発揮し、看護の質を高めています。
独立行政法人 国立病院機構 金沢医療センター
看護部長 青木 きみ代さん
 
患者さんとご家族を想う看護が私の原点です。
町立 宝達志水病院
総看護師長 昔農 美智代さん
 
母子の生命と健康のために、いつも笑顔で全力を尽くしています。
金沢聖霊総合病院
助産師 Tさん、Yさん
 
日本一の総合健康診断施設を目指し、チーム一丸となり、
県民の皆さまの健康・安心・安全に貢献します。

一般財団法人 石川県予防医学協会スタッフ4人による座談会
■ クリニック部長 東田 孝子さん
■ クリニックリーダー 下村 優美子さん
■ 健康増進部保健看護グループグループリーダー 宮本 律子さん
■ 健康増進部保健看護グループリーダー 中谷 宏美さん
 
地域とともに33年。患者さんと同じ目線で、
自然体で受け入れることを大切にしてきました。

医療法人社団 岸谷内科医院
院長   岸谷 正雄 様
看護師長 岸谷 保子 様
 
企業で働く看護職の皆さんで座談会を開きました
■ 早川 知子さん  先端ファブリックメーカー勤務
■ 吉田 ゆかりさん トラック架装メーカー勤務
■ 前野 朋美さん  電子部品メーカー勤務
■ 橘 由佳さん     外資系製造業(精密鋳造)勤務
■ 辻󠄀 真理子さん    総合素材メーカー勤務
■ 平野 智美さん    電子部品メーカー勤務
 
患者さん一人ひとりに心を尽くし、信頼を築いています。
城東やすらぎグループ 医療法人十全会 十全病院
村本 和行 グループ代表看護部長
 
新たな環境で、医療への考え方や求める人材像を再認識しました。
医療法人社団 良俊会
介護老人保健施設ふぃらーじゅ
山本 正樹 施設長
 
各部門や職員の円滑なコミュニケーションで、
組織のレベルアップに取り組んでいます。

羽咋郡市広域圏事務組合 公立羽咋病院
総看護師長 山中 由貴子さん
 
健康診断受診者の皆さんの健康と生活をサポートしています
JCHO金沢病院 健康管理センター
副看護師長 特定保健指導チームリーダー 佐藤 陽子さん、
特定保健指導チーム 仙崎 佳子さん
 
看護も介護もプロであることを意識し、介護スタッフと協力しています
社会福祉法人 輪島市福祉会 「あての木園」 看護責任者 鬼平 晶子さん
 
スタッフのレベルを引き上げ、一人ひとりに合うケアを実践
医療法人社団 田谷会 介護老人保健施設 グリーン・ポート小松
施設長 宮永 章一さん、看護主任 村田 美幸さん
 
周囲のサポートを支えに、再就業後のキャリアを歩んでいます
金沢医科大学病院 整形外科病棟 看護師 中塚 咲貴さん
 
新しい環境に飛び込むことを恐れず、できることを探しましょう
金沢医科大学病院 医療技術部採血室 看護師 杉田 かおりさん
 
仲間とともにこの病院で学び、頑張り、これからも成長する
医療法人社団さくら会 森田病院(小松市)
看護部長 安田 美恵子さん、看護師 正木 克枝さん

 
施設と協力し、支援を必要とする人に手を差し伸べる
輪島市地域包括支援センター 次長(保健師)田口 佐和子
 
利用者さんに寄り添う看護で「その人らしく」を大切に
訪問看護ステーション ぬくもり(加賀市) 管理者 津田 好美さん
 
一人ひとりの人生と向き合い、ともに歩む看護を実践
独立行政法人国立病院機構 石川病院
看護部長 池田 富三香さん、副看護部長 伊藤 千穂さん
 
サロンで活き活き、帰って活き活き
小松市民病院 くっつりサロン 専従看護師 山崎美和さん
 
地域の患者さんの信頼に応えるケアを続けています
医療法人財団 新村病院(白山市) 看護師長 高瀬 美保子さん
 
訪問看護を通して、人生の輝きと安心、喜びを知る
訪問看護ステーションこまくさ(金沢市) 管理者・訪問看護師 尾崎 寿美栄さん