ナースセンター

頑張るナースの声届けます

患者さん一人ひとりに心を尽くし、信頼を築いています。

城東やすらぎグループ 医療法人十全会 十全病院
村本 和行 グループ代表看護部長


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

ここ数年、発達障害やうつ病・不安障害に悩む外来の患者さんの来院が目立っています。背景には、ストレスだけではなくスマートフォンやPCさえあれば、外出や会話をすることなく、多くの用事を済ますことができる便利さもあるのでしょう。人とのコミュニケーションに難しさを感じる人が増えているようです。とくに社会人は、職場環境や仕事へのプレッシャー、オーバーワークなども加わり、うつ状態になりやすい傾向があります。これらの症状への治療が不十分だと、再発する恐れがあることから、当院では平成23年から「リワーク」という働く人のためのデイケア(復職支援プログラム)を開始しました。患者さんの勤務先と連携を取りながら、さまざまな訓練を積むことで「リターンのない復職」を実現し、効果を上げています。
 
精神科の看護師となって約35年。日々の仕事に真摯に向き合い、その中で楽しさや、やりがいを感じています。精神科の看護は、コミュニケーションをとり、信頼を得ることが全てだと私は考えています。何も難しいことはなく、「昨日はよく眠れましたか」など、声かけを大切にしながら、自分の親や身内に接するような看護を心がければよいのです。とはいいながら、新人の頃は、患者さんと意思の疎通が図れずに苦労しました。例えば、お風呂への誘導一つとっても、こちらがどれだけ言葉を尽くしても、相手は決して動いてくれない。しかし、当時の先輩看護師の声を聞くと、すぐに応じる姿を見て、われながら情けない気持ちになったことを覚えています。一歩でも先輩看護師に近づこうと、対応の仕方を学ぶことから始めました。
 
患者さんは、私たちが想像している以上に、看護師の仕事をよく見ているものです。だから、誰に対しても丁寧に心を尽くすことが重要です。私は自分がこれまでに関わった患者さんのことは一人一人覚えています。入院当初、私たちスタッフに厳しい患者さんがいても、いつもの看護を実践することで、退院時には「あの時は、お世話になりました」と挨拶してくれることがあります。退院から通院に切り替わった方が、「村本さんはいますか」とわざわざ訪ねてくれることもあります。看護師をしていて、うれしくなる瞬間です。
 
最後に当院のことを少しPRさせてもらうと、年代を問わず、随時看護師を募集しています。残業はありませんし、子育て支援にも力を入れています。「精神科の看護は特殊だ」とお考えの方も少なくないと思いますが、実際はそのようなことはなく、患者さんとのコミュニケーションの取り方など、必要なスキルについては院内研修で身につけることができます。働きやすい職場環境づくりにも力を入れていて、最近では職員が仕事の悩みなどを専門のカウンセラーに相談できる「poco(ポコ)ルーム」という場を設けました。これからも管理者として働きやすい職場づくりを進め、スタッフとともに一つでも多く仕事の楽しさや素晴らしさを感じたいと思います。

新たな環境で、医療への考え方や求める人材像を再認識しました。

医療法人社団 良俊会
介護老人保健施設ふぃらーじゅ(津幡町)
山本 正樹 施設長

 

私が施設長を務めるふぃらーじゅは、中規模(定員は入所50名、通所45名)の介護老人保健施設です。病院併設型ではなく独立型の施設のため、地域連携室のスタッフが中心となり、医療機関のソーシャルワーカーや居宅ケアマネージャーとの連携を密にしながら、情報の一元化やスムーズな入退所を実現しています。なるべく多くの入所者さん、利用者さんが在宅復帰することを目標に、看護・介護スタッフ一丸となって生活の場面を想定したリハビリをサポートしています。
 
私は長年、形成外科医として大学病院や地域の中核病院などで勤務し、看護職をはじめ、さまざまな医療・福祉職の方と、ともに仕事をしてきました。その経験を基に当施設のような介護老人保健施設が求める人材像を考えると、利用者さんに優しく接し、ともに働くスタッフとの協調性を尊重できるバランス感覚に優れた人材の方が、生き生きと長く働くことができるのではないかと感じることがあります。施設長としての課題も人材にあり、現在はスタッフのモチベーションをさらに上げることと、より働きやすい環境を整備することに取り組んでいます。日常的に医療行為をすることはありませんが、何かあった時の見極めやスキンケア、「マイニッパー」を使った爪切りなど、まだまだ活躍の場はありそうです。
 
これまでは医師として、患者さんの疾患を治すために常に全力を尽くしてきました。しかし、療養型の施設に移り、80、90代の方と接していると、大きな負担をかけてまで病気を治すことや、点滴などでとにかく状態を維持することだけが「正しい選択」ではないように思えます。とくに看取りに関しては隣の特養にお願いしていますが、なるべく自然な形で最期を迎えたいというご本人の意思を尊重した結果、ご家族が納得、さらには感動している姿を見ますと、その思いは強くなります。
 
最後になりましたが、当施設のある津幡町の老年人口割合は、まだ県内平均を下回っていますが、団塊の世代が後期高齢者となる「2025年問題」は、そこまでやってきています。これからもリハビリを通して在宅復帰率を高めるという施設の方針の下、地域の高齢者の心身の健康や状態維持に貢献できる施設を目指します。

各部門や職員の円滑なコミュニケーションで、組織のレベルアップに取り組んでいます。

羽咋郡市広域圏事務組合 公立羽咋病院
総看護師長 山中 由貴子

 

ナースとして患者さんのお役に立ちたいという想いで、新人の頃から仕事に夢中であっという間の年月です。総看護師長となった現在もその気持ちは変わることなく、日々、院内をラウンドし、スタッフとコミュニケーションをとることで、看護部の課題解決やレベルアップに取り組んでいます。何かを改善すること、働きやすい環境をつくることは、決して一人の力ではできません。周囲の理解と協力のおかげで、管理者としてさまざまなことに挑戦できるのだと思っています。
 
例えば、産休・育休後の働き方についても、コミュニケーションの力を大いに活かしています。以前は私一人で復職前の面談を行っていましたが、ある優秀なベテラン看護師が不安を訴えてきたことをきっかけに、一人ひとりの気持ちを聞き、その人に合った働き方を考えるための「登院日」を設けることにしました。この日は、私のほか、看護師長、育児短時間制度を利用している先輩ナース、人事担当者にも参加してもらい、茶話会のような和やかな雰囲気の中、復職にあたっての悩みにさまざまな立場からアドバイスを送るほか、休暇中に病院の変化した情報を提供するなどスムーズな復職を支援しています。事務局がお子様の預かり役を担うため、親子一緒に「登院」していただける点も好評を得ています。
 
看護部の業務をサポートする看護補助者の確保は、どの病院も苦労していると聞きます。当院もかつては定着率が高いとは言えませんでした。これを組織全体の問題として捉え、いくつかの解決策を実施しました。まず、看護補助者もチームの一員であることを意識づけるために、「補助者さん」ではなく、お名前で声かけすることにしました。業務については現場を見て、周囲の声を聞き、看護職との役割分担を明確にしています。日頃の感謝を伝える懇親会も定着してきました。いくつかの取り組みの結果、看護部のチームワークが向上し、看護補助者の定着率も高まりました。
 
自施設では地域包括ケア病棟を平成26年8月に開設するなど、これからも地域の中核病院として、さまざまな役割が求められるでしょう。看護師は院内の仕事だけではなく、患者さんがご自宅で療養、生活する姿を想像する力を身につけなければなりません。まずは急性期の病棟でしっかりと経験を積み、回復期や慢性期の看護で活かしてほしいと思っています。総看護師長となった5年前と比べて、研修会に自主的に参加してスキルアップに取り組むナースや、現状維持よりも責任のある立場を選ぶナースが増えたことに頼もしさを感じています。今後も一人ひとりの看護師が患者さんに想いを寄せ、自分なりの考えをもって行動してほしいです。自信を持って看護をするためには、専門的な知識とスキルを有する認定看護師の力が必要になってくるはずです。認定看護師が活躍できる環境をつくり、周りのナースの力も向上し、本当の意味でのチーム医療を推進することが今後の目標です。

バックナンバー

健康診断受診者の皆さんの健康と生活をサポートしています
JCHO金沢病院 健康管理センター
副看護師長 特定保健指導チームリーダー 佐藤 陽子さん、
特定保健指導チーム 仙崎 佳子さん
 
看護も介護もプロであることを意識し、介護スタッフと協力しています
社会福祉法人 輪島市福祉会 「あての木園」 看護責任者 鬼平 晶子さん
 
スタッフのレベルを引き上げ、一人ひとりに合うケアを実践
医療法人社団 田谷会 介護老人保健施設 グリーン・ポート小松
施設長 宮永 章一さん、看護主任 村田 美幸さん
 
周囲のサポートを支えに、再就業後のキャリアを歩んでいます
金沢医科大学病院 整形外科病棟 看護師 中塚 咲貴さん
 
新しい環境に飛び込むことを恐れず、できることを探しましょう
金沢医科大学病院 医療技術部採血室 看護師 杉田 かおりさん
 
仲間とともにこの病院で学び、頑張り、これからも成長する
医療法人社団さくら会 森田病院(小松市)
看護部長 安田 美恵子さん、看護師 正木 克枝さん

 
施設と協力し、支援を必要とする人に手を差し伸べる
輪島市地域包括支援センター 次長(保健師)田口 佐和子
 
利用者さんに寄り添う看護で「その人らしく」を大切に
訪問看護ステーション ぬくもり(加賀市) 管理者 津田 好美さん
 
一人ひとりの人生と向き合い、ともに歩む看護を実践
独立行政法人国立病院機構 石川病院
看護部長 池田 富三香さん、副看護部長 伊藤 千穂さん
 
サロンで活き活き、帰って活き活き
小松市民病院 くっつりサロン 専従看護師 山崎美和さん
 
地域の患者さんの信頼に応えるケアを続けています
医療法人財団 新村病院(白山市) 看護師長 高瀬 美保子さん
 
訪問看護を通して、人生の輝きと安心、喜びを知る
訪問看護ステーションこまくさ(金沢市) 管理者・訪問看護師 尾崎 寿美栄さん