ナースセンター

頑張るナースの声届けます

喜びと誇りがあるから、いつまでも輝くことできる。

金沢聖霊総合病院 プラチナナースによる座談会

社会福祉法人 聖霊病院 金沢聖霊総合病院
■ 看護部長 大森 喜美子
■ 松平 牧子さん
■ 吉野 登美子さん
■ 高橋 和子さん
■ 山本 春子さん
※写真左から松平さん、大森看護部長、高橋さん、山本さん、吉野さん

プラチナナースとは?
病院や施設において豊かな経験を積み、定年を迎える、または迎えたナースのこと。
今回取材にご協力いただいた金沢聖霊総合病院では現在8人のプラチナナースが活躍中。
石川県ナースセンターでもセカンドキャリアの相談受付はもちろん、一人ひとりに最適なプランを提案しています。

大森看護部長:本日の座談会は、聖霊病院とともに人生を歩んできた方と、復職・再出発の地としてこの病院を選んでくれた方に参加してもらいました。60代、70代になってもナースとしてともに働いてもらっています。それでは自己紹介からお願いします。
 
松平:当院にお世話になって早7年が経ち、70代になりました。週3日、インフォメーションコーナーや問診、検査のサポートなどを担当しています。通院している患者さんとも親しくなりました。
 
吉野:看護師になって約45年、この病院一筋です。60歳を過ぎてからは、仕事の量を徐々に減らし、現在は週4日勤務しています。若い頃は「60歳になったら辞めよう」と決めていましたが、いざその歳になるとまだ体も動くし、「使ってもらえるなら働きたい」と方針転換し、現在に至ります。
 
高橋:孫が生まれ、これからは孫守りに専念しようと意気込んでいた矢先に、子どもの転勤で孫も県外へ。その後、知り合いから聖霊病院を教えてもらい、7年ほど前に再就職しました。健診センターの業務は初めてですが、利用する現役世代から若いエネルギーとパワーをもらい、毎日を楽しむことができています。
 
山本:私も吉野さんと同じで、当院の一員となって50年経ちました。一旦育児で職場を離れましたが、子育てが落ち着いた頃に復職して以来、子どもの成長に合わせて勤務時間を延長してもらうなど自分のペースで働くことができています。60歳を超えてからは週5日の半日勤務で主に採血を担当しています。
 

「やっぱり看護が好きだから」

皆さんは定年を過ぎてもなお働きたいという仕事への意欲や、
働き続けられる理由については、どのようにお考えですか?

高橋:ナースとしての半世紀を振り返りながら、今日まで続けられた理由を考えると、「やっぱり看護という仕事が好き」ということに尽きると思います。嫌いな仕事だったら、定年後の継続なんて無理でしょう。
 
松平:働きたいという意欲と同じくらい、当院のように理解のある職場との出会いも重要です。自分を取り巻く環境はありがたく、働くことに誇りを感じています。
 
吉野:職場の人間関係も同じように大切ですね。当院に関して言えば、お互いを理解して尊重し合う文化が根付いています。私自身は元気な限りはもちろん働き続けたいですし、若いスタッフにもこの文化を受け継いでほしいなと感じています。
 
高橋:この病院は小児科があるので、かわいい子どもたちと会えることも働く喜びの一つとなっています。あと、何気ない会話からも力をもらっていて、「看護師さんが頑張っているように、私も頑張らないと」と声を掛けられることが年々増えてきました。
 
吉野:私も同じで、長年通っている患者さんから「顔を見ると、ほっとするわ」などの言葉をいただくと働いて良かったなと感じますし、感謝の気持ちもわいてきます。「自分にできることがあれば」と日々頑張る理由になっています。
 
山本:採血を担当しているので、患者さんからの「上手やね」「安心やわ」の一言はありがたいし、付き合いの長い方からは「元気でずっとおってね」などと励まされることもあります。あと何年働けるかは分かりませんが、元気なうちは仕事を続けたいです。
 
松平:一方、ナースとしてのコミュニケーションも大切にしています。例えば、一人暮らしが長く、会話のない日々を送っている方をお見かけすれば、時間の許す限り会話をして気持ちを和らげるように努めています。
 
大森看護部長:私も経験豊富な皆さんに話を聞いてもらったり、教えてもらったりと、いつも助けてもらっています。皆さんは患者さんからも信頼を寄せられるなど、その仕事ぶりは安心そのもので、これからも長く続けられることを願っています。
 

しっかり働いた後に楽しみが待っている!

看護師の確保は全国的な課題で、石川県も例外ではありません。
そのような状況の中、金沢聖霊総合病院では70代が5人も在籍しているとのこと。
70歳を過ぎてもまだまだ看護師として元気に働けるのですね。

山本:できることをさせてもらえるから幸せを感じ、働き続けられるのでしょうね。できないこと、苦手なこともありますが、若いスタッフのサポートがあるので助かっています。
 
大森看護部長:当院では、さまざまな年代の看護師が在籍し、それぞれの持ち味を生かしながら協力しているので、雰囲気が良いと思いますよ。
 
高橋:膝に不安を抱える中、再就職をしましたが、皆さんの配慮があるおかげで、自分のペースを掴むことができました。このほか、休みも調整してもらえるので、毎年趣味の旅行を楽しむことができています。
 
大森看護部長:当院では、リフレッシュ休暇の取得を勧めています。ただし、取得期間が重複しないように、各自調整はお願いしています。プラチナナースの皆さんは「休みをとるので、この日は働きます」とよく協力してくれるので助かっています。
 
松平:当院は街中にあるので半日働いて、勤務後は友達とのランチや美術館巡り、観光客気分で周辺の散策を楽しめる点もいいですね。
 
新井:私もそうでした。最初は「男性看護師としてどうあるべきか」とこだわっていましたが、経験を重ねるにつれて「一人のナースとして、どう成長すべきか」と意識が変わりました。
 
大森看護部長:ところで私も70歳を過ぎても皆さんのように働けるでしょうか?
 
高橋:部長さんは今、忙しいでしょう。しかし、いつまでもその忙しさは続きませんよ。
 
松平:今の私たちは、管理職ではありませんし、それぞれに適した職場を与えてもらえているから、70代になっても働けるのです。
 
吉野:出かける前に弁当を用意し、化粧をし、気合を入れてと、このスイッチの切り替えがいいんでしょうね。私は結婚が早かったので、子どもたちが独立した後、自由になりたいと思っていました。だから、現在は趣味の旅行のために頑張ることができています。
 
高橋:毎日意気込んでいたら疲れるでしょうけど、自分のペースを大事にすれば、いきいきと働けるはずです。
 
山本:朝起きて「今日は働きたくない」と感じた日でも、いざ病院に着いて、動いて、患者さんとお話をすれば、自然と元気になるものです。
 
松平:自分自身もそうですが、やはり夫も健康でないと困りますね。歳をとると、夫を邪険に扱う人もいるようですが、大事にしないとダメ。多くを求めてはいけません(笑)。
 

皆さん一生懸命働いて、子育てもして、自分の時間を持てなかったのではないですか。
夜勤をしながら家庭との両立は大変だったと思います。
そのような日々があったからこそ、現在は仕事を楽しむという感覚が持てるのでしょうかね?

高橋:確かに管理職をしていた頃は、「何か起きるのでは?」と常時気が張り詰めていました。今は半日勤務をした後は、ジムに通うなどリフレッシュできています。
 
松平:働きながら子育てをしていたあの頃を振り返ると、娘に対して「申し訳なかった」と後悔があります。子どもにできなかった分、孫に対して何か力になれればと考えています。
 
大森看護部長:皆さん、お子さんを保育施設などに預けて働いていたのですか?
 
高橋:当時は保育施設などが充実していたわけではありません。おばあちゃんが子どもの面倒を見てくれたから、働くことができました。今でも仏壇の前で「ありがとうね」と手を合わせています。
 
山本:仕事が終わったら、保育所に迎えに行き、帰宅後はご飯をつくって食べさせて、そのほかの家事をしてと、本当に大変でした。
 

たとえブランクがあっても大丈夫。

ナースセンターには、県内のさまざまな施設からプラチナナースの募集をいただきますが、
金沢聖霊総合病院の人材活用の取り組みをぜひ参考にしてほしいです。
こちらではブランクが長くても受け入れていますか?

大森看護部長:当院の場合、ブランクがある方にはあらためて教えますし、いざ働き始めたら、みんなで一緒に頑張ればいいというスタンスです。
 
松平:高齢の人材をこれほど大事にしてくれる病院は、他にないでしょう。
 

ブランクがある人の中には、専門職としての免許だから看護師に戻りたいと感じている人は少なくないようです。

高橋:その気持ちは分かります。私の場合、すでに亡くなりましたが、仕事が続けられるのも両親に看護学校に行かせてもらったからだと、同じく看護師の姉と二人で感謝しています。進学させるのは、本当に大変だったと思うんです。両親のおかげで学ぶことができ、そして取得できたライセンスです。これからも大事にしたいです。
 
松平:看護師として学ぶことは本当に素晴らしことです。看護学だけではなく、社会学、心理学と、生きるために必要なことを教えてもらいました。職場では人生の苦悩を見聞きし、人としての経験を深められたように思います。だから、今の私は何かあっても受け止められるし、乗り越えることができる。人生に生きやすさを感じています。これまで働かせてもらったことへの感謝と誇りがあります。
 
吉野:50代の頃、自身の病気などもあって、仕事を続けるかどうか迷ったことがあります。思い切って管理職から一般職への転身を決断しました。その時から「これからは、できることをすればいい」と気持ちを切り替え、おかげさまで今の環境に生きがいを見いだせるようになりました。
 
高橋:「いつまで働くんや」と心配していた子どもが最近では「仕事をしていた方がお母さんらしい」と応援してくれるようになりました。仕事があるので元気でいようと前向きな日々を過ごしています。
 
山本:私もいい年ですから、あと何年できるかは分かりません。無理なく自分のできる範囲で、健康で勤めたいです。
 
大森看護部長:皆さんコミュニケーションを大切にしながら、技術と経験はもちろんですが、若いナースには出せない良さを惜しみなく提供してもらっています。私はプラチナナースの存在は必要だと思っていて、これからもお互いに助け合い、声を掛け合い、体が続く限りは健康で頑張ってもらいたいです。
 

働くことで元気が出る。元気だから働ける。プラチナナースの皆さんのお話をお聞きし、
私もまだまだ頑張ろうという気持ちになりました。本日はありがとうございました。

社会福祉法人 聖霊病院 金沢聖霊総合病院

 
慈しみの心で医療と向き合う病院

金沢聖霊総合病院は北陸唯一のカトリック病院として1914年に設立されました。キリストの教えを受け継ぐ病院として「人命の尊重」「愛の精神」をモットーに、病める人々の心身の癒しのために、医療を通じて社会福祉に貢献しています。
周囲には観光名所の武家屋敷が並び、週末になると大勢の観光客で賑わっています。近隣のドーナツ化現象が進み、昔からの住民の高齢化や独居化も進んでいますが、そのような時代の変化に対応すべく地域連携を深め、スタッフ一丸となって病院の活性化に取り組んでいます。

金沢聖霊総合病院 外観
バックナンバー

一人のナースとして成長することを考え続け、
それぞれの現場環境の向上に取り組んでいます。

男性看護職による座談会
■ 独立行政法人 地域医療機能推進機構
 金沢病院附属病院訪問看護ステーション
 管理者 新井 優さん
■ 国家公務員共済組合連合会 北陸病院
 主任看護師 辻口 良介さん
■ 医療法人社団 中央会 金沢有松病院
 主任看護師 藤原 秀明さん
■ 訪問看護リハビリステーションOHANA
 施設長 寺口 尚人さん
 
寺井病院グループでは全職種による連携を強化し、
地域の皆さんのための医療と介護を実践しています。

寺井病院グループによる座談会
公益社団法人 石川勤労者医療協会 寺井病院
■ 看護部長代行 野村 鈴恵さん
■ 病棟師長 大畠 麻衣子さん
■ 地域連携室 医療ソーシャルワーカー 信耕 久美子さん
公益社団法人 石川勤労者医療協会 介護老人保健施設 手取の里
■ 看護師長 杉本 由紀枝さん
■ 主任 介護福祉士 宮林 大輔さん
 
理想は高く、時に厳しく、
スタッフ一丸となって取り組んでいます。

一般財団法人 石川県予防医学協会スタッフ4人による座談会
■ 社会福祉法人 能登福祉会 特別養護老人ホーム あっとほーむ若葉
  施設介護事業部長 岡田 英子さん
■ 社会福祉法人 白字会 特別養護老人ホーム ゆきわりそう
  看護リーダー 竹田 まゆみさん
■ 社会福祉法人 鹿北福祉会 特別養護老人ホーム 秀楽苑
  管理者 平場 美恵さん
■ 医療法人社団 生生会 介護老人保健施設 えんやま
  師長 小坂 よし子さん
 
コミュニケーションを大切に、看護部全体で人を育て、
チーム強化を図っています。

医療法人社団浅ノ川 心臓血管センター 金沢循環器病院
看護部長 木間 美津子さん
 
さまざまな取り組みと地域の力を活かし、
退院後の生活を支援しています。

珠洲市総合病院 地域包括ケア病棟
師長 舟木 優子さん
 
認知症看護の「新人認定看護師」として、
1日でも長く現場に立ち続けます。

公益社団法人 石川勤労者医療協会 訪問看護ステーションつくし
森尾 貞子さん
 
看護の本当の楽しさを知るために、
自ら考えるナースの育成に力を注いでいます。

医療法人社団金沢 宗広病院
看護部長 中野 真由美さん
 
スタッフの意見を大切に、話しやすく、
働きやすい職場づくりに取り組んでいます。

医療法人社団 さくら会 介護老人保健施設さくら園
看護課長 浅井 美千代さん
 
教育と経営の両面で力を発揮し、看護の質を高めています。
独立行政法人 国立病院機構 金沢医療センター
看護部長 青木 きみ代さん
 
患者さんとご家族を想う看護が私の原点です。
町立 宝達志水病院
総看護師長 昔農 美智代さん
 
母子の生命と健康のために、いつも笑顔で全力を尽くしています。
金沢聖霊総合病院
助産師 Tさん、Yさん
 
日本一の総合健康診断施設を目指し、チーム一丸となり、
県民の皆さまの健康・安心・安全に貢献します。

一般財団法人 石川県予防医学協会スタッフ4人による座談会
■ クリニック部長 東田 孝子さん
■ クリニックリーダー 下村 優美子さん
■ 健康増進部保健看護グループグループリーダー 宮本 律子さん
■ 健康増進部保健看護グループリーダー 中谷 宏美さん
 
地域とともに33年。患者さんと同じ目線で、
自然体で受け入れることを大切にしてきました。

医療法人社団 岸谷内科医院
院長   岸谷 正雄 様
看護師長 岸谷 保子 様
 
企業で働く看護職の皆さんで座談会を開きました
■ 早川 知子さん  先端ファブリックメーカー勤務
■ 吉田 ゆかりさん トラック架装メーカー勤務
■ 前野 朋美さん  電子部品メーカー勤務
■ 橘 由佳さん     外資系製造業(精密鋳造)勤務
■ 辻󠄀 真理子さん    総合素材メーカー勤務
■ 平野 智美さん    電子部品メーカー勤務
 
患者さん一人ひとりに心を尽くし、信頼を築いています。
城東やすらぎグループ 医療法人十全会 十全病院
村本 和行 グループ代表看護部長
 
新たな環境で、医療への考え方や求める人材像を再認識しました。
医療法人社団 良俊会 介護老人保健施設ふぃらーじゅ
山本 正樹 施設長
 
各部門や職員の円滑なコミュニケーションで、
組織のレベルアップに取り組んでいます。

羽咋郡市広域圏事務組合 公立羽咋病院
総看護師長 山中 由貴子さん
 
健康診断受診者の皆さんの健康と生活をサポートしています
JCHO金沢病院 健康管理センター
副看護師長 特定保健指導チームリーダー 佐藤 陽子さん
特定保健指導チーム 仙崎 佳子さん
 
看護も介護もプロであることを意識し、介護スタッフと協力しています
社会福祉法人 輪島市福祉会 「あての木園」
看護責任者 鬼平 晶子さん
 
スタッフのレベルを引き上げ、一人ひとりに合うケアを実践
医療法人社団 田谷会 介護老人保健施設 グリーン・ポート小松
施設長  宮永 章一さん
看護主任 村田 美幸さん
 
周囲のサポートを支えに、再就業後のキャリアを歩んでいます
金沢医科大学病院 整形外科病棟
看護師 中塚 咲貴さん
 
新しい環境に飛び込むことを恐れず、できることを探しましょう
金沢医科大学病院 医療技術部採血室
看護師 杉田 かおりさん
 
仲間とともにこの病院で学び、頑張り、これからも成長する
医療法人社団さくら会 森田病院
看護部長 安田 美恵子さん

看護師  正木 克枝さん
 
施設と協力し、支援を必要とする人に手を差し伸べる
輪島市地域包括支援センター
次長(保健師) 田口 佐和子さん
 
利用者さんに寄り添う看護で「その人らしく」を大切に
訪問看護ステーション ぬくもり
管理者 津田 好美さん
 
一人ひとりの人生と向き合い、ともに歩む看護を実践
独立行政法人国立病院機構 石川病院
看護部長  池田 富三香さん
副看護部長 伊藤 千穂さん
 
サロンで活き活き、帰って活き活き
小松市民病院 くっつりサロン
専従看護師 山崎美和さん
 
地域の患者さんの信頼に応えるケアを続けています
医療法人財団 新村病院
看護師長 高瀬 美保子さん
 
訪問看護を通して、人生の輝きと安心、喜びを知る
訪問看護ステーションこまくさ
管理者・訪問看護師 尾崎 寿美栄さん